福島第一原発で起きていることを、少しでも理解するために2

まず、被害にあわれた全ての方々に心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日でもはやく日本が平穏を取り戻せることを願っています。特別な情報源があるという訳ではけっしてありませんが、混乱状態を切り抜けるには、何が信用に値して何がデマなのかを見…

最後に

ここまで読んでからマスメディアの報道をみると、情報のスカスカさが分かってくると思う。ニュースを見て自分なりに状況を判断する際に、少しでも役に立てることを祈っています。

福島第一で、起きたこと、起きていると考えられること、最悪の場合。

情報が発表されていないのか、本当に混乱しすぎて現場でも何が何だか分からないのか(混乱しているなら混乱していると発表するべきだと思うが‥‥)、現場からの情報伝達がうまくいっていないのか。いずれにせよ、かなり少ない情報や外から確認できることを見…

以下の話しの前提として、原発建物の構造

もう、たくさん報道されているので「お馴染み」とすら思えてくるだろうが、内側から順番に原子炉圧力容器→格納容器→建屋(たてや)となっている。

単位のまとめ

1シーベルト=1000ミリ・シーベルト=1000000マイクロ・シーベルト 1リットル=1000ミリ・リットル=1000000マイクロ・リットル

放射線の人体への影響

一言に「被曝」と言っても、外部からか内部からなのか、どれくらいの量をどのくらいの時間、浴び続けたのか、などと様々なレベルがある。詳しい分野などは分からないが、研究で放射線を浴びている人たちと、知識があまりなく、「放射線」という言葉をなんと…

情報源

原子力情報資料室というNPOが行った一回目の会見における田中三彦さん(福島第一の4号機の原子炉の設計に携わった方)の発言、YouTubeにあった大前研一さん(日立製作所で高速増殖炉の設計に関わった方)の解説で得た情報・知識をより深く理解するために知ら…

福島第一原発でおきたことを、少しでも理解するために

福島第一原発について、日本のマスメディアからの情報では分からないところまでつっこんだ解説が日本にもドイツにもいくつかあるので、「せめて」という思いで、自分が知らない言葉を調べたりしながら、まとめました。少し長いけれど、自分が持つ不安を誤魔…

「ことばの力―名指しと暴力」を聴講

以下の文章は、2010年7月18日に行われたオープンキャンパスの社会学科モギ講義で聴いてきたお話しを、同じ先生による別の講演で聴いたことや、私の感想を織り交ぜながら、書いたものです。え? 卒業生なのにそんなイベントに行くなよ? いいの、いいの。開か…

新年の迎え方

大晦日。ジィルヴェスターと呼ばれるこの日は、クリスマスとは打って変わって友達とお祝いするのが一般的。あちこちで、爆竹が鳴りショボイ花火が上がるので非常に騒々しい一日となる。広場や道はそれらの残骸や瓶が散乱してて酷い有様だし、爆竹とか、火を…

クリスマス

クリスマス。「恋人同士で聖夜を‥‥」なんて雰囲気は全く無くて、日本の正月のように家族行事。24日の午後から半日と第一クリスマスの25日、第二クリスマスの26日がそれぞれ祝日となる。24日は翌朝まで、母から紹介してもらった同い年くらいのバイオリニスト…

ルームメイトたち

新居での生活が二週目に突入です。初めの一週間で必要な物を大体買いそろえ、大学入学に必要な情報等をかき集めた。なので、今週は比較的のんびり過ごしています。そして一通り家具などが揃った後、ホストファミリーやオーケストラで知り合った友達に連絡を…

家探し

ドレスデンの友人の所に滞在しながら、ドレスデンから列車で1時間半行ったところにあるライプツィヒという街で、家探しをした。実家住まいでないドイツの学生は殆どみんな、ルームシェア。家賃が安く済むし、必要な家電を一から買いそろえる必要がない。 12…

到着の報告

こんにちは。携帯からわざわざパソコンにメールをくれた方々がいるので(それも不安たっぷりに)、簡潔にご報告まで。 無事にドレスデンに到着しています。日本時間25日の11時50分発の飛行機に乗り、現地時間25日の19時過ぎ(日本時間で言うと26日午前3時)…

"Happy Holidays!"の彼方に

2004年度に書いたレポート、だろう。旬だから載せてみた。 "Happy Holidays!" これが、昨年(2004)末にアメリカ合衆国大統領であるG.W.ブッシュが口にした国民への挨拶だった。そう、合衆国憲法修正第一条で定められた政教分離の原則と信教の自由を重んじる…

サンタケロース

薬屋のお馴染みのケロくん(本名は知らない)はとっても可愛く、頭部はないから見る度に目ん玉を撫でてやりたくなるが、社へ向かう道中の薬局にいるケロくんは今、無理矢理にサンタクロースにされていて、それがまた可愛い。前述の通り頭部はないので、例の…

第三章 ノマドの世界

第一節 国家と「アイデンティティ・パラノイア」 「国家」(‥‥)――それは金毛獣のある一群のことであり、戦闘的体制と組織力とをもって、数の上では恐らく非常に優勢であるが、しかしまだ形を成さず、まだ定住していない住民の上に逡(ため)らうことなくそ…

第二章 「六本木の赤ひげ」

第一節 インターナショナル・クリニック 東京は六本木。様々な国籍の人びとが行き交い、世界各国の人びとが同胞人とたむろすることのできる空間があちこちに存在する。また、多くの国の大使館や、お客の大半を外国人が占めるという国際的なホテルも数多く立…

第一章 ぽんちゃんを巡って

第一節 無国籍児、ぽんちゃん 二〇〇五年十月、新聞に「ぼくは誰?『何とか国籍を』関係者苦慮 国籍不明の子、保護から半年」という見出しが付いた記事が、黒い大きな瞳をした男の子の写真と共に掲載された。三月中旬、栃木県小山市のある日本人男性が、以前…

卒論;無国籍者、現代のノマドとしての

卒論。註をはてな掲載用の形式にするのが面倒くさいので、文献リストを一番最後につけます。

公開セミナー:「ミシェル・フーコー使用法 Michel Foucault, mode d'emploi」

慶應義塾大学教養研究センター主催公開セミナー「ミシェル・フーコー使用法 Michel Foucault, mode d'emploi」 日時:2006年6月20日(火)17:00〜19:00 会場:慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎 シンポジウムスペース(1F) ※仏語通訳つき 協力:在日フラ…

ミルトン・エリクソンMilton Erickson3

授業がとっても軽快に笑いを生じさせながら進むから、凄く気持ちが良い。『私の声はあなたとともに ミルトン・エリクソンいやしのストーリー』p.129〜に載ってるダイエット治療の例について、妄想たくましくいくよ。ただし、一旦以下の症例を読み始めた人は…

戦乱のイラクを垣間見る

去年(2005年)に書き始めた文章。仕上がっていないのが一杯あって、むずむずするなぁ。 戦後60年。奇しくも衆議院選挙で、「普通の軍隊」を持とうという方針の自民党が圧勝したこの年から、一体あと何年の間、「戦後」の「戦」が「第二次大戦」を意味してい…

『大人が作る“子どものための”遊び場』

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2005/447.html 「最近の子ども」は、創造性を失っている。遊び相手と言えば、生身の人間でなくて機械。そんな子どもたちに、自由に好きに遊べる空間を用意しようと奮闘する「大人」がいる。例えば、フリーパークとい…

ミルトン・エリクソンMilton Erickson2

最近、やらねばならないこと全般に手を付ける気力がなく、エリクソンの本を読み進めている。彼の治療のやり方はもうあっぱれとしか言い様がないし、「すっげぇ」と息をもらしたり爆笑したりしながら事例に触れている。中でも驚愕してしまうのが、観察眼の鋭…

ミルトン・エリクソンMilton Erickson

心理療法家、ミルトン・エリクソンMilton Erickson(アイデンティティ理論のErik Eriksonではない)の治療事例集、『私の声はあなたとともに』を読む授業に潜ることが許された! 初回の先生の解説を自分の言葉を加えながら少しまとめておく。私の声はあなた…

ジャン=リュック・ナンシー「身体をめぐる省察」

本日、早稲田大学文学部フランス文学専修室主催の講演会、ジャン=リュック・ナンシー氏「身体をめぐる省察」に行って来た。前日の日仏学院(飯田橋)での講演は満員で、通訳を聴く機械ももらえず、留学したてのころを思い浮かべながら、知りもしないフラン…

ヤモリ=家守? 

本日の午後三時過ぎ、バイトから帰宅すると、玄関先にフタを閉じず、荷物がはみだしたままだらしなく放置してあったスーツケースの縁を、茶色の細長い物体がクネチョロと動くのが見えた。「ぎゃー、ぎゃー、ぎゃー」と三回叫び、思わず外へ飛び出す。玄関の…

振り返るシリーズ vol.2〜ニーチェ

卒論で引用しようと思ってとっておいたメモ。 ニーチェ(1844-1900)の文章にみる、「国家」や「近代」。いやはや、何時読んでもニーチェの鋭さやパワーには圧倒されてしまう。 戦後のフランスには、信じられない程多くの素晴らしい哲学者が誕生した。そして…

驚きの自販機

缶ジュースの自動販売機。最近、大通りをちょっとそれた住宅街に、唐突にあったりする。商品は、正規の値段より10円から20円程安い。極たまに利用するのだが、今日利用した自販は酷かった。酷すぎた。この自販機、世の中に、購入したい商品の値段以上のお金…